NO.S PROJECTのパニエ、あなたはお持ちですか?
そう、スカートの中をフリルで埋めつくす…あのパニエです。
企業秘密なのに…と、いう意見もあったけれど、秘密は暴かれるためにある!という心意気でこの度、本気パニエのレシピを大公開!
「自分で作ってみたい!」と思う方は是非チャレンジしてみて下さい。
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★本気パニエ ブラック
わかりやすいように写真も交えてご紹介したいので、前編と後編の2回に分けてお届けします。
初回の今日は、お料理でいえば材料の準備と下ごしらえ。
NO.S PROJECTでは白と黒とプレミアムボルドーの3色をご用意していますが、お手持ちのスカートにあわせて、お好きな色の生地をお選び下さい。
それではいきますよ!メモの用意はいいですか?
では、まずは材料から。
① フリルとオーバースカートの生地
A 21.5cm×20m 2枚(フリル)(2mではありませんよ。20mです。しかも2枚です。)
B 36.5cm× 403cm 1枚(オーバースカート)
写真の本気パニエ「白」と「黒」は、一般的にはスパーククレポンと呼ばれるオーガンジーの生地感に近いものを使用しています。
キラキラした光沢と上品な透け感、適度な張りが特徴です。
素材はナイロン100%です。
② 裏地
32cm× 403cm 2枚
軽くて強度があり、しわになりにくく、汚れが付きにくくするための帯電防止加工がされた裏地を使用しています。
素材はポリエステル100%です。
③ サテン(ウエストパーツ)
13.5cm×103cm 1枚
薄くて柔らかくて滑りの良いポリエステル100%のサテンを使用しています。
NO.S PROJECTでは光沢のない裏側を表面にしています。
④平ゴム(ウエストに使用)
2.5cm巾×54cm 1本
ソフトな風合いで、劣化しにくいオペロン素材の平ゴムを使用しています。
54cmのゴムを使用した場合、ウエストヌードサイズで60cmから68cm位まで対応します。ご自身のウエストサイズに合わせて調整して下さい。
機材
・ミシン
・ロックミシン
・アイロン
・縫い糸
・ロック糸
・ウーリーのロック糸
すべて業務用ですが、参考までに載せてみました。
糸は左からミシン糸、ロック糸、ウーリーロック糸です。
※メーカーにより出来上がりの風合いが異なります。お手持ちのロックミシンとも相性があるので、お店の人に相談してください。
準備するものはこれだけです。
材料が揃ったら、下準備を始めましょう!
<下準備その1>
まず、①②③の合計6枚の生地は、縫い代1.5cmで短い辺を縫い合わせてから(右)ロックミシンをかけます(真ん中)
縫えたら縫い代を倒してアイロンをかけておきましょう(左)
<下準備その2>
③ のサテン生地の輪っかで、ウエストパーツを作りましょう。
端から4.5cmのところで折って(左)端から約2mmのところにステッチをかけて下さい(真ん中)ぐるっと1周かけ終わったら、ステッチを入れた生地の端から3.5cmのところを内側に折りアイロンをかけます(右)
平ゴムの端と端を1.5cm重ねて2か所をミシンで縫い止めます(左)輪になった平ゴムをサテン生地の折り目に挟み込み(真ん中)折り目より3mmのところを縫っていきます(右)
平ゴムを縫ってしまわないように気を付けながら縫いましょう(左・真ん中)
ゴムが短くなってきたら手前のゴムを引っ張ります。
ミシンの手前は平らな状態、向こう側にギャザーが寄っている状態です(右)
あともう少しです(左)最後まで縫い合わせたら(真ん中)生地をひっぱって均等にギャザーを寄せて下さい(右)
最後に、中のゴムがねじれない様に真ん中にステッチをかけます(左)
この時、生地とゴムを前後に引っ張り(これ以上ゴムが伸びない状態)ながらかけます(真ん中)
ウエストパーツの出来上がりです(右)
<下準備その3>
さて、いよいよフリルを作っていきます。
まず、ロックミシンの設定をメローロックにして下さい。
お手持ちのロックミシンのメーカーにより異なりますので、説明書に従ってくださいね。
フリルのに端に厚みと表情を持たせるため、上ルーパー糸をウーリーのロック糸にしましょう。
通常のオーバーロック(左・左側)の場合は、かがり幅が5mm程度で針目も荒いですが、メローロック(左・右側)は、かがり幅が2mmくらいになり、針目がかなり細かくなります(左)
綺麗なフリルの波を作るため、フリルになる生地の片方の端にメローロックをかけていきます(真ん中)
生地の端を3mm位落としながらかけていくと、キレイに仕上がります(右)
同様にオーバースカート部分の生地もメローロックをかけておいて下さい。
こちらはぐるっと一周で4mです。
大きな輪になったフリルの生地は、1枚が約20mあります。それを2枚。
オーバースカートが4m。合計44mのメローロックです。
お疲れさまでした。
本気で走るとちょっと息切れがしそうな距離ですね。
さあ最後の下準備はフリルのギャザー寄せです。
<下準備その4>
まず、1周が約20mのフリルの生地を1周約4mになる様にギャザーを寄せていきます。
試し布を使って1mの生地がギャザーを寄せて20cm弱になる様に調整してください。
5倍のギャザーはこんな感じ(左)になります。
縫い目のアップ(真ん中)です。
メローロック側から見たところ(右)です。
合計40mがすべてフリルになると、かなりのボリュームですね。
次の作業まで、場所は取りますがフリルが皺にならないように、出来るだけふわっとした状態が望ましいです。
狭いところに押し込んだり、上から押さえつけたりしないでくださいね。
お疲れさまでした。
ここまでが下準備です。
いかがでしたでしょうか?
お料理と同じで、下準備の良しあしで出来上がりにグンと差が出ます。
次回[後編]はいよいよパニエの形にしていきます。
どうぞお楽しみに!!
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