■「乙女」のための乗馬風パンツ1 販売終了
■「乙女」のための乗馬風パンツ2 販売終了
■「乙女」のための乗馬風パンツ3 販売終了
■「乙女」のための乗馬風パンツ4
乗馬風パンツの開発秘話をパタンナーにインタビューして参りました。
店長
発表したシーズンは人気が凄すぎて再販が追い付かず、忙しかったですね。今日はその当時は書く時間が無かった乗馬風パンツの開発の話をお願いします。
元々はその前に発表していた「乙女のためのブラックベスト」と「二次元と運命が交差するブラウス」を見たときに、これは乗馬コーデでしょ!と直感的に閃いたアイデアが発端でした。
なんとなく太もも周りがタフっとしていて、カフスがあるイメージでしたが、スタッフ皆で「乗馬風パンツ」のシルエットを決めていこうと。
パタンナー
ジョッパーズというアイデアを貰ったときに、開発にあたり意識したのは、「野暮ったくならないように!」ということでした。
腰回りがノータック、ノーダーツが全盛の中で、タックをとってゆとりのあるシルエットを、いかに程良く格好良く見せるかという所でまず悩みました。
店長
太腿あたりが太いと、一歩間違えるとボンタン感が出ちゃいますよね。田舎臭くなってしまう。丁度良く、カッコイイシルエットにおさめるのが難しかったと思います。
パタンナー
腿あたりのシルエットを作るのに工夫できないか考えた時に、「ドレープタック」はどうだろうかと思いつきました。
普通のタックは、歪みなく直線的に布をたたみますが、今回はあえて布を歪ませてたたむ事により、流れる曲線的なタックの折り目を表現し、
ゆとりはあるけれど、スマートに美しくまとまったのではないでしょうか。
ただ一点、この「ドレープタック」を採用した際に布に無理をさせてしまうので、使う生地が限られてしまいます。
店長
最初に「乗馬風パンツ」で上げて貰ったトワルは2タイプありましたよね。採用版と"イカ耳"版。
パタンナー
最初のトワルの段階では、もう1型、ポケット口を利用してシルエットを作るタイプもありました。
店長
体型の異なるスタッフ数名で履いて、シルエットの見え方を吟味しました。
ポケット口を利用するシルエットがイカの耳のように見えてしまって・・・履いてみるとちょっとヤンキーっぽい感じがどうしても気になってしまいました。
乗馬コーデを閃いたときに、"クラシック"、"大人の可愛さ" が頭にあるイメージだったので、ドレープタック版が採用になりました。
パタンナー
吟味していく流れの中で、「ドレープタック」版の完成度を更に高めていきました。
ゆるいシルエットなので、ヒップの位置が高く見えた方が良いのでは・・・?という意見も上がったので、
ヒップアップ効果を期待出来る位置にポケットを配置しようと思うと、後ろの「ドレープタック」は中縫いが必要になったり、裾口のカフスの巾やボタンなど・・・
開発メンバーから出た意見を全て吸い上げるようにして、着地したのが最終的な乗馬風パンツのデザインでした。
店長
そういえば、ウエストベルトの太さも何センチにするか悩みましたね。
あまり細すぎてもウエストベルト感が無いし、太すぎてもバランスが取れなくなってしまうので、ドレープタックが丁度良く見えるバランスで太さを決めました。
あとは、ボタン。大まかな仕様が決まったのに、最後の最後まで裾カフスのボタンが決まらなかった。
パタンナー
金属製ボタンで考えていましたが、丁度良いデザイン、丁度良いサイズがいくら探してもベストなボタンが無く・・・
分厚いボタンのサンプル帳がこれだけ沢山あるのに、ピッタリなものがない。9冊のファイルを隈なく探しても見つかりませんでした。
最後のボタンだけが決まらない状況で、上がってきたサンプルを見たときに、包み(くるみ)ボタンはどうだろう?と。
店長
包みボタンをサンプルに付けてみると、まさに絶妙なバランスでした。
パンツルックの中に包みボタンで、大人可愛いアクセントになりましたね。
発表時は注文が殺到してシステムが対応出来ず、カートの設定数以上に注文が入ってしまい大変でした・・・
再販の際は「ドレープタック」を美しく魅せるための生地選びがなかなか難しかったです。
一番人気の高いブラウンカラーは赤茶色寄りだったり焦げ茶色だったりと似たような色の生地はほとんどなくて苦労しましたね。
製作に追われてなかなか記事が書けなかった開発のお話、ありがとうございました。
ご好評を頂き、乗馬風パンツはオフシーズンでも再販希望、お問い合わせのご意見を多く頂いておりますので、
少し気が早いですが、2015 autumn COLLECTIONでの生地を載せ替えた再予約開始を検討しております。
乗馬風パンツは発表するシリーズ毎に限定生地となりますので、運命を感じたらお見逃しないようお気を付け下さい。
良い生地が見つかりますように・・・!
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